【ジャパンC】ワグネリアン絶好調…今年未勝利から復権へ 初騎乗川田とも息ピッタリ

 「ジャパンC・G1」(24日、東京)

 復活を目指すワグネリアンは初コンビの川田を背に20日、栗東坂路で好仕上がりをアピール。昨年ダービー以来の勝利を狙う。21日に出走馬と枠順が確定。22日に一部ウインズで前々日発売が行われる。

 さぁ反撃だ。ワグネリアンが最高の仕上げで栄冠を取り戻す。

 初コンビの川田とも息ピッタリだ。栗東坂路でヒュッゲ(2歳1勝クラス)を3馬身追いかけ、弾むようなフットワーク。最後まで手綱を抑えられたままの馬なりで、4F54秒9-39秒6-12秒8をマークした。

 川田が力強くうなずく。「聞いていた通りの雰囲気。すばらしい動きでした。思っていたより気持ちが若く、フレッシュだと感じました」。これまで7度対戦した経験があり、「ライバルとして戦ってきたので。じっくりと見てきた一頭」と、その力量は分析済み。騎乗停止によって、その背を託すことになった福永ともコンタクトを取ったという。

 動きを確認した友道師も「先週は物足りないところがあったが、先週、今週でいい感じになる」と満足げ。札幌記念が4着、天皇賞・秋は5着だったが、「前回は枠、その前は落鉄が原因」と、近2戦の敗因は把握している。何しろ、6955頭の頂点に立った昨年のダービー馬。「若干行きたがっても、すぐに折り合いがつく。前向きさがありながら折り合えるので、ちょうど東京2400メートルが合う」と舞台設定を歓迎した。

 父ディープインパクトに母父キングカメハメハ。今年惜しまれつつ逝ってしまった、偉大な種牡馬からの遺伝子を受け継いだダービー馬。「しっかりとワグネリアンの競馬ができるように、自分の仕事を全うしたい」。こう川田が話せば、友道師も「ダービー後初のG1を獲りたい」と力を込める。復権へ-。態勢は整った。

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