【POG】新馬総括9日 ナイルリバーがデビューV 京都では武幸厩舎がワンツー

 先週土曜日は東京、京都、福島の3場で計5レースが行われ、東京ではアメリカンファラオ産駒の2番人気ナイルリバーがデビュー勝ち。京都5Rではマーフィー騎乗のイプシランテが新馬Vで武幸厩舎のワンツー決着となった。

 東京では、5R(芝1400m)で2番人気のメイショウホルダー(牡、父ヴィクトワールピサ、栗東・高橋亮)が、1分23秒1のタイムでデビュー勝ちを決めた。1番人気のユアソーラが主導権を握る展開で、好位の外めを追走。直線で鞍上の福永が仕掛けると大きなフットワークで加速して逃げ馬をかわし、最後は1馬身半差をつけてフィニッシュした。2着はユアソーラで、関西馬のワンツー決着。福永は「期待通りの走りで、これからが楽しみ」と満足顔。高橋亮師は「もう少し長い距離でと思ったけど、東京ならということでここに。次走は未定も、次は少し距離を延ばすかも」と話した。(採点・★★★☆☆)

 ダート1600mの6Rでは、アメリカンファラオ産駒の2番人気ナイルリバー(牡、栗東・藤原英)が、1分39秒1のタイムでメイクデビューを制した。好スタートを切って、道中は3番手のポジション。逃げ切り態勢を築いていた3番人気ツキマデトドケ(2着)をゴール前でかわし、半馬身差をつけてゴールした。2馬身半差の3着は5番人気のエヴィーヴァ。1番人気のアドマイヤルプスは後方から差を詰めたが、上位から離れた5着に敗れた。スミヨンは「スタートは良かったけど、無理して行かずに砂をかぶらせた。トップギアに入るのに時間はかかったけど、大丈夫だと思っていた」と思惑通りの内容に納得の表情だ。 (採点・★★★☆☆)

 京都の5R(芝1600m)は、人気を集めた武幸厩舎のワンツー決着。マーフィーを背に主導権を握った1番人気のイプシランテ(牡、父リアルインパクト、栗東・武幸)が、そのまま逃げ切ってV。鞍上の右ムチとアクションに応えて、最後まで脚勢を持続させた。勝ちタイムは1分36秒7。好位追走の2番人気ワールドウインズがゴール前で3/4馬身差の2着に浮上。2番手で運んだ5番人気のシェノンがさらに3/4馬身差の3着だった。今週から短期免許で騎乗のマーフィーは「うまく仕上げていただいて、ゲートもスムーズでした。距離は延びてもいいと思いますし、今後どう成長してくれるか楽しみです」と、さらなる活躍を期待していた。(採点・★★★☆☆)

 また6R(ダート1800m)では、3番人気のサンライズホープ(牡、父マジェスティックウォリアー、栗東・羽月)が1分53秒5のタイムで初陣をV。トップスタートを決めてハナに立つ形から、直線では二枚腰を発揮。ミヤジコクオウ(2着)が迫るともうひと伸びを見せ、後続を大きく離した追い比べを首差で制した。11番人気のエイシンワルツが前から大差離れた3着。秋華賞馬アヴェンチュラを母に持つカイザーライン(1番人気)は中団のまま7着に敗れた。川須は「ゲートをしっかり決めてくれて、この馬のリズムで運べました。勝負どころで不正駆歩になったり、大型馬特有の緩さはありますが、2着馬が来たら抜かさせなかったですからね。これからが楽しみです」と笑顔で振り返った。 (採点・★★★☆☆)

 福島では、5R(芝2000m)で、エピファネイア産駒のシーズンズギフト(牝、美浦・黒岩)が1番人気に応えてデビュー勝ち。中団外から手応え十分に進出して、4角では先頭に立つ勢い。併せる形で追い上げた2番人気キングオブドラゴン(2着)が抵抗を見せたが、残り100m競り落として1馬身1/4差をつけた。勝ちタイムは2分3秒6。丸山は「攻め馬に乗って走りがいいと感じていたが、実戦では道中で右へもたれ、直線でも走りがバラバラになるところがあって…。その分、伸びしろはありそうですね」と今後の成長に期待を寄せた。(採点・★★★☆☆)

 

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス