【デイリー杯2歳S】レッドベルジュール重賞初V 代役で“ユタカ・マジック”さく裂

 「デイリー杯2歳S・G2」(9日、京都)

 3番人気のレッドベルジュールが鋭く抜け出して、デビューから2連勝で重賞初制覇。騎乗予定だったデットーリに代わりコンビを組んだ武豊が、見事にエスコートした。ディープインパクト産駒は出走8頭目で同レース初勝利。2着には7番人気のウイングレイテスト、3着には1番人気のペールエールが入った。

 日本が誇るレジェンドの手綱さばきがキラリと光った。騎乗予定だったデットーリが来日できなくなり、武豊とのコンビで臨んだ3番人気のレッドベルジュールが差し切り勝ち。4カ月半ぶりの休み明けをものともせず、重賞初制覇を飾った。

 発馬でやや後手に回り、道中は後方2番手を追走。内ラチ沿いをロスなく回り、直線に入ると最内があく瞬間を見逃さずイン突き。メンバー最速の上がりで一気に抜け出した。

 鞍上は「急きょの代打だったけど、うれしい。スタートは速くないので、自然とあのポジションに。慌てないようにしました。スペースがなく苦し紛れになりましたが、よく反応してくれました」と笑顔。藤原英師は「うまく乗ってくれた。調子も良かったし、プラス28キロも問題なかった。ユタカが空いていて良かった。ユタカじゃないと勝っていない。100点や」と騎乗ぶりを褒めたたえた。

 次走は朝日杯FS(12月15日・阪神)とホープフルS(同28日・中山)の両にらみ。「一瞬にして抜け出してくれたので、あの脚はすごかった。この勝ち方ができたし、能力はありそう」と名手は高評価を与える。伸びしろ十分の素質馬が大舞台へと歩みを進めて行く。

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