【デイリー杯2歳S】トリプルエース距離延長OK“クロノ先輩”に勢いもたらす
「デイリー杯2歳S・G2」(9日、京都)
重賞制覇へ、トリプルエースが出世レースに駒を進めてきた。
前走の小倉2歳Sは2着。重馬場をモノともせず、メンバー最速タイとなる上がり3F35秒9の末脚で追い込んだ。中間は放牧を挟み、帰厩後の調整も順調。福田助手は「夏も結構良かったので動きは同じくらいですが、体が立派になって帰ってきましたね」と手応えをにじませる。
今回は一気に2Fの距離延長。「むしろ千二の方が短くて、大丈夫かなと思っていたくらい。千六になるのはいいと思います」と条件変わりを歓迎する。「瞬発力があり、末脚を伸ばした時に、グッと沈んでスピードが出るのがいいですね。操縦性も高い」と期待は大だ。
ここで賞金の加算に成功すれば、今後に向けてさらに視界は広がる。「いい形で次につなげられれば」。日曜のエリザベス女王杯には、僚馬クロノジェネシスが秋華賞に続くG1連勝に挑む。初タイトルをつかみ、自身にも、厩舎にも弾みをつける。