宝塚記念のレースできればリスグラシュー好走必至

 「魁!海外馬券塾」(23日)

 豪州で最も人気のあるレースはメルボルンC・豪G1だが、最もレベルの高いレースはコックスプレート・豪G1だ。昨年まで4連覇を果たしたウィンクスを筆頭に、過去の勝ち馬には名馬が並ぶ。

 舞台であるムーニーバレー競馬場の形態は極めてユニーク。長方形に近いコースで、短い辺の方にゴールがあるため、最後の直線は173メートルしかない。3角過ぎからラストスパートが始まり、トップスピードに乗ったまま4角を曲がる。こんな変則的な競馬場でチャンピオン決定戦を行うのが豪州競馬の奥深いところだ。鋭い末脚を武器にG1を11勝したロンロが、コックスプレートだけは一度も勝てなかったように、追い込み馬には絶望的に向かない。

 リスグラシューが宝塚記念で見せた、2番手から早めに前にプレッシャーをかける競馬は、ムーニーバレー競馬場の必勝パターンに近く、あのレースができれば好走は必至。ただ、以前にあった勝負どころでの反応がワンテンポ遅れる面が出れば前をとらえ切れない懸念がある。陣営と手綱を取るレーンがしっかりと作戦を立て、イメージ通りにレースを運べるかが勝敗の鍵になりそうだ。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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