【菊花賞】ヴェロックス抜群の動き 馬なりで弾んだ!CWラスト11秒5

 「菊花賞・G1」(20日、京都)

 ラスト1冠は譲らない。ヴェロックスが17日、栗東CWで抜群の動きを披露。馬なりでラストもシャープに伸びた。皐月賞2着、ダービー3着と春のクラシックでは涙をのんだが、先着を許したライバルが不在ならば、世代トップクラスとして負けられない。

 ラスト1冠を狙うヴェロックスは栗東CWを単走。首をリズミカルに揺らしながら、最後はしなやかに鋭伸した。テンポ良く、弾むような走りで6F85秒2-37秒5-11秒5をマーク。見守った中内田師は「先週やっているので調整程度。リズム良く運べていましたし、力むことなくしまいも伸びていた。状態はいいと思います」と充実ぶりを伝える。

 春は皐月賞2着、ダービー3着と健闘するもあと一歩届かなかった。秋初戦の神戸新聞杯はサートゥルナーリアの2着。川田が「皐月賞馬もダービー馬もいないので、注目される立場なのは重々承知。この世代ではトップクラスの能力を示してくれている」と話すように、先着を許したライバルが不在なら主役の座は譲れない。

 舞台は淀の3000メートル。鞍上は「ダービーの2400メートルを思えば、3歳世代同士ならこなしてくれると思う」と信頼を寄せながら「良くなるのは来年ですが、それでも結果を出してくれているのでポテンシャルは高い。馬場が悪くなりそうなので、そのあたりがどう出るかは分からないが、リズムが大事。精いっぱいの競馬をヴェロックスと共にしたい」と静かに闘志を燃やす。指揮官も「最後の1冠ということで取りこぼしのないよう、しっかり仕上げてきました。(菊花賞は)強い馬が勝つと言われているのでこの馬が該当してくれれば」と菊花賞の格言を例に挙げながら強く意気込んだ。

 枠順は7枠13番に決定。「決められた枠でやるだけ」と猿橋助手は力を込めた。春の悔しさを力に変えて-。高い能力を発揮し、悲願のタイトルをつかんでみせる。

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