【POG】新馬総括・東京 G1馬妹ルナシオンがデビュー勝ち 福永「将来が楽しみ」

 台風の影響が出た東京では、14、15日で新馬戦計4レースが行われ、14日の5R(芝1800m)では、スワーヴリチャードを兄に持つルナシオンが断然の支持に応えてデビュー勝ち。14日の4R(芝1600m)では、96年NHKマイルCを勝ったタイキフォーチュンのめいにあたる、2番人気フェルミスフィアが新馬勝ちを収めた。

 18年大阪杯の覇者スワーヴリチャードを兄に持つルナシオン(牝、父ディープインパクト、美浦・藤沢和)が、単勝1・4倍の1番人気に応えて新馬勝ち。直線半ばまではややもたついた感じだったが、いざエンジンがかかると鋭い末脚を発揮。先に抜け出した6番人気ヴィズサクセス(2着)をゴール前できっちりとらえて半馬身先着を果たした。勝ちタイムは1分53秒0。福永は「ちょっともたついたけど、エンジンがかかってからはすごい脚を使ってくれた。高いポテンシャルを感じるし、将来が楽しみ」と絶賛した。(採点・★★★★☆)

 14日の4R(芝1600m)では、96年NHKマイルCを勝ったタイキフォーチュンのめいにあたる、2番人気フェルミスフィア(牝、父エピファネイア、美浦・木村)が、1分35秒7のタイムで新馬勝ちを収めた。道中は好位のインを追走。直線はあいた最内へ突っ込むと、後方から脚を伸ばした5番人気ピーエムピンコ(2着)の追撃を首差しのいでフィニッシュした。勝ちタイムは1分35秒7。川田は「流れにうまく乗ってくれて、(直線は)しっかり自分の脚を使ってくれました。着差はわずかですが、いい内容で勝ってくれたと思います」と合格点をつけた。(採点・★★★☆☆)

 翌15日は4R(ダート1400m)は、8番人気のタイセイポリシー(牡、父バトルプラン、美浦・栗田)が勝負根性を示して、デビュー戦を勝利で飾った。好位馬群でレースを運び、残り200mからは外から迫った1番人気ニュートンテソーロ(2着)との追い比べに。馬体を合わせた攻防から、最後は首差前に出てフィニッシュした。重馬場の勝ちタイムは1分25秒4。横山武は「根性とか気性は新馬向きかなと思っていました。前があいたらよく伸びてくれましたね。馬に感謝です」と話した。栗田師は「思った以上のパフォーマンス。しっかり実になるまで休ませる」と放牧で成長を促す方針だ。(採点・★★★☆☆)

 続く5R(芝2000m)では、縦長の展開を2番手で運んだ3番人気フローズンスタイル(牝、父エピファネイア、美浦・黒岩)が、直線抜け出してV。田辺の右ステッキに応えて残り200mで先頭に。ラストまで脚勢を持続させて1馬身半差で押し切った。勝ちタイムは2分1秒8。田辺は「スタートも良くてセンスもいいので、いい位置で折り合いがついた。1歩待って、呼吸を入れながら行けました」と内容を高く評価。黒岩師は「まだしっかりしてくる部分がある。成長が楽しみです」とさらなる進化を期待した。(採点・★★★☆☆)

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