「全日本選抜・ＳＧ」（１５日、川口）

　開催最終日の１２Ｒで行われ、断然の１番人気に推された鈴木圭一郎（２４）＝浜松・３２期＝が、大会４連覇を成し遂げた。４枠から好ダッシュで逃げ切り、３秒３６１（１００メートル平均）のタイムで快勝。ＳＧ優勝は今年初で通算８回目。高橋貢が２着、佐藤貴也が３着で、人気サイドで収まった。

　「Ｓは今までで一番切れたくらい。エンジンは試走からすごくいい手応えで、タイヤも最後までグリップしてくれました。今年は落車などで、お客さんに迷惑をかけたので、少しでも恩返しできるよう頑張ります」

　レースは鈴木圭がＳ後にグーンと伸びて１角を先取り。１枠の高橋が２番手を死守し、Ｓを失敗した佐藤は３番手。１角手前で有吉が落車するアクシデントがあった。後半で高橋がやや差を詰めてきたが、鈴木圭が６メートルの差をつけて完勝した。

　同一ＳＧ連覇は、スーパースター王座決定戦で島田信広が５連覇、片平巧が４連覇しているが、５日制の４連覇は史上初の快挙。上半期は落車、周回誤認などで最悪の状態に陥り「もう、バイクのことは考えたくない」とまで落ち込んだという。その悔しさをバネに鈴木圭が再び頂点に返り咲いた。