【POG】新馬総括・6日 サクラ軍団の良血、サクラトゥジュールが2億円馬らとの接戦制す

 先週日曜日は東京、京都、新潟の3場で新馬戦計5レースが行われ、東京5Rではサクラトゥジュールが、18年1歳セレクトセールで2億円(税抜き)の高値で取引された1番人気ダノングロワールらとの競り合いを制してデビュー勝ち。京都5Rでは、10番人気のジャストナウが2着に2馬身差の完勝劇を演じた。

 東京5R(芝2000m)で、勢いに乗る厩舎から新たなスター候補が誕生した。直線は2着馬とともに後続を突き放した2番人気サクラトゥジュール(牡、父ネオユニヴァース、美浦・堀)が、激しい競り合いを制してデビュー戦を勝利。前半1000mが64秒9というスローペースを折り合い良く運び、最後は上がり3F33秒6の脚を繰り出して、ライバルを3/4馬身押さえ込んだ。勝ちタイムは2分5秒3。惜敗の2着は3番人気のロードソリッド、さらに4馬身差の3着には11番人気のランサムトラップ。18年1歳セレクトセールで2億円(税抜き)の高値で取引された1番人気ダノングロワールは、好位追走から伸びを欠き、接戦の3着争いにも敗れ4着に終わった。石橋脩は「少しずつポジションを取りに行って、最後はしっかり脚を使ってくれた」とレースぶりを評価した。(採点・★★★☆☆)

 同じく東京の4R(芝1400m)では、好スタートから先手を奪った7番人気のバトルカグヤ(牝、父アドマイヤムーン、栗東・本田)が、終始マイペースの走りで逃げ切り勝ち。低評価をあざ笑う逃走劇で初戦を勝利で飾った。勝ちタイムは1分24秒4。津村は「ゲートが速かったので、無理せずリズム良く行きました。直線も最後までしっかり走ってくれた。距離は千二から千四がいいと思います」とスピード能力を評価した。(採点・★★☆☆☆)

 京都では、4R(ダート1800m)で、1番人気でディープインパクト産駒のダノンアレー(牡、栗東・安田隆)が、2番手追走から楽に抜け出して快勝。直線半ばで逃げ馬を競り落とすと、最後は2着の8番人気カズベナートルの追撃を3/4馬身振り切ってフィニッシュした。勝ちタイムは1分55秒1。北村友は「調教の本数をこなして、息ができていました。まだ緩さがあるので、まずダートからになりましたが、自分のリズムを刻んで勝ち切ってくれて良かったです」と笑顔だった。(採点・★★★☆☆)

 5R(芝2000m)は、422キロの小兵で10番人気のジャストナウ(牡、父ジャスタウェイ、栗東・岡田)が、直線で前を行く2頭の間を割って、2馬身突き抜ける完勝劇を披露。6月阪神の新馬戦は感冒のため無念の取り消しとなったが、しっかりと立て直しを図り、白星をつかんだ。勝ちタイムは2分1秒2。「調教に乗せてもらっていい感触をつかめていたので、とてもうれしい。まだまだ、上に行ってほしいですね」と菱田。岡田師は「申し分のない勝ち方をしてくれました」と振り返った。(採点・★★★☆☆)

 新潟では5R(ダート1200m)で、中団のインを追走した9番人気キラービー(牡、父スマートファルコン、美浦・青木)が、前が壁になる不利を跳ね返して新馬勝ち。直線で進路を外に切り替えると、その名の通り鋭い決め手を発揮して、あっという間に突き抜けた。勝ちタイムは1分13秒5。丸田は「直線は狭くなったけど、敏感なところのある馬で、それがいい方に出てくれた。最後はよく反応してくれたよ」とレースぶりをたたえた。(採点・★★★☆☆)

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