名牝ドーベルのDNA受け継ぐルトロヴァイユ 試金石の一戦へ
97年オークス、秋華賞などG1・5勝の名牝メジロドーベルのDNAを受け継ぐ素質馬が、来春のクラシックをにらんで試金石の一戦に臨む。8日の中山未勝利戦を快勝したルトロヴァイユ(牝2歳、美浦・竹内)が中1週でオープンに挑戦。「長距離への適性はかなり高い。しっかり折り合って行ければ」と竹内師も自信を持って送り出す。
福島での新馬戦3着後、芙蓉Sをにらんで中山の開幕週の番組を選択。陣営の思惑通り、きっちり勝ち星をつかんでみせた。2番手から早めに先頭に立ち、そのまま後続を振り切ったが、走破タイムや着差以上に内容のいい勝ち方。ドーベルの主戦を務めた吉田豊も「あまり前には行きたくなかったが、リズム良く走っていたし、折り合っていた。手先が軽くてバランスがいい」と高く評価する。前走の反動もなく、18日も元気に馬場入り。さらに調子を上げて2勝目を狙う。陣営の大目標は祖母も制したオークスだ。「能力はかなりのもの。しっかりつくっていきたいですね」とトレーナーも言葉に力を込めた。(デイリースポーツ・北島稔大)