【POG】新馬総括・15日 コントレイル父譲りの切れを発揮

 先週日曜日は中山、阪神の2場で計4レースが行われ、阪神では1番人気に推されたディープインパクト産駒のコントレイル(牡、栗東・矢作)が期待に応えて、デビュー戦を勝利で飾った。

 阪神5R(芝1800m)に登場したコントレイルは、直線半ばで鮮やかに抜け出し新馬戦を勝利。兄姉にはダートで活躍する馬が目立つが、父がディープに変わって芝向きのスピードと瞬発力を見せつけた。勝ちタイムは1分48秒9。前半5F62秒8のスローペースをなだめながら好位で追走。抜群の手応えのまま直線に向くと、メンバー最速の上がり33秒5の末脚で抜け出した。福永は「センスがいいし、勝ちっぷりも良かった。言うことはないですね」と笑顔で振り返った。(採点・★★★★☆)

 阪神の3R(ダート1800m)では、3番人気のレーヌブランシュ(牝、父クロフネ、栗東・橋口)が差して突き放す快勝劇。中団馬群のポジションから直前は外へ。松山の左ステッキに応えて加速すると、メンバー最速の末脚で先行勢を並ぶ間もかわし去り、最後は3馬身半差をつけた。勝ちタイムは1分56秒0。松山は「二の脚が速かった。道中は集中して走っていたし、着差以上に強かった」と絶賛。橋口師は「いったん放牧に出す予定。今後もダートの中距離路線を」と先を見据えた。(採点・★☆☆☆☆)

 中山の4R(芝1200m)では、2番手から運んだ1番人気のアポロニケ(牝、父アポロキングダム、美浦・岩戸)が、直線で馬場の内めを通って抜け出し、好位から迫った4番人気クイックレスの追撃を半馬身退けて快勝。07年の小倉記念を勝ったサンレイジャスパーや、障害重賞2勝のサンレイデュークを兄姉に持つ血統馬が期待通りの初陣を飾った。勝ちタイムは1分9秒5。木幡巧は「ケイコの動きが良かったので、強気に乗ってもやれると思っていた。きつい展開になったけど、最後はもうひとギア上がった」と笑顔で振り返る。岩戸師は「勝ちに行く競馬をした。距離に融通は利くと思う」と将来を展望した。(採点・★★★☆☆) 

 続く中山の5R(芝1600m)では、1番人気のショウナンハレルヤ(牝、父キズナ、美浦・矢野)が三浦を背に牝馬同士のメイクデビューを完勝した。2番手でレース流れに乗り、4角でも抜群の手応え。満を持しての追いだされると鋭い脚さばきで加速し、1馬身半差でフィニッシュした。勝ちタイムは1分38秒6。三浦は「おっとりしているが、反応がいいですね。期待通り。軽い芝でケイコよりも良さが出ました。もっと切れそうです」と高く評価。矢野師は「帰ってから決めるけど(距離を)延ばしても良さそうだね。1800~2000mもいけそう」と話した。(採点・★★★☆☆)

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