武豊 ディープ産駒サヴァランと仏G1参戦へ

 日本産のディープインパクト産駒でフランスのデビュー戦(8月6日・ドーヴィル、芝1500メートル)を快勝したサヴァラン(牝2歳)が、武豊とのコンビで牝馬限定のマルセル・ブーサック賞・仏G1(10月6日・パリロンシャン、芝1600メートル)に挑戦する意向があることを25日、社台ファーム代表の吉田照哉氏が明らかにした。

 A・ファーブル調教師の管理馬で、馬主はキーファーズ代表の松島正昭氏と吉田氏。凱旋門賞同日に行われるため、「次に予定している(牝馬限定の)オマール賞・G3(9月8日・パリロンシャン、芝1600メートル)の結果と状態次第だけど、牝馬の王道なので行こうと思っている。もちろん、ユタカ君に乗ってもらう。本人もその気だからね」と吉田氏は見通しを語った。

 武豊が仏オークス騎乗のためシャンティを訪れた際、厩舎で様子を見て、「あの馬は走る」とほれ込む逸材だ。吉田氏も「掛からないし、かなり走るよ。デビュー戦も強いメンバーだったから。まずはG3だけど、G1も楽しみ」と期待を込める。

 母はサンタラリ賞、仏オークス、サンクルー大賞とG1を制し、2010年凱旋門賞で3着に入ったフランスの名牝サラフィナ。サヴァランのデビュー戦はブドーが騎乗したが、昨年仏G3のメシドール賞を制した全兄ジェニアルにプリュス、ゴータイミングときょうだい3頭は全てのレースで武豊が騎乗している。ディープインパクトの果たせなかった仏G1制覇へ-。父の背中を知る武豊が悲願達成へと導く。

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