武豊騎手（５０）＝栗東・フリー＝が、アイルランドの名門Ａ・オブライエン厩舎所属で、今年の英ダービー４着馬ブルーム（牡３歳）とコンビを組み、凱旋門賞・仏Ｇ１（１０月６日・パリロンシャン）に参戦することが２１日、明らかになった。

　外国馬とのコンビで凱旋門賞に臨むのは９４年ホワイトマズル（６着）、０１年サガシティ（３着）に続き３度目となる。武豊は「すごい話をいただいた。ビッグオファー。Ａ・オブライエン厩舎の馬に乗れるのもなかなかない。光栄です」と目を輝かせた。結果次第ではあるが、その後はジャパンＣ（１１月２４日・東京）に向かう予定となっている。

　今回のコンビは、ＪＲＡ馬主のキーファーズ・松島正昭氏が同馬の権利の一部を取得し、クールモアと共同オーナーになることで実現した。松島氏は「私は馬主となってから終始一貫、“夢は武豊騎手で凱旋門賞を獲ること”と言い続けてきました。その第一歩です」とコメントした。

　武豊は、昨年の凱旋門賞当日に行われたジャンリュックラガルデール賞・仏Ｇ１（芝１６００メートル）を現地観戦。「その時も（ブルームは）２着だったし、英ダービーも２着とは横一線。もし調教に乗るなら、バリードイル（調教場）で乗るのも初めて。ワクワクします。日本馬を負かす意気込みで乗りますよ」と力強く語った。