【札幌記念】良血ランフォザローゼス、藤沢和師&藤岡佑で開花だ

 ランフォザローゼスで挑む藤沢和師(左)と藤岡佑(撮影・三好信也)
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 「札幌記念・G2」(18日、札幌)

 名伯楽・藤沢和雄調教師(67)=美浦=が送り出すランフォザローゼスと新コンビを組むのは、この夏、函館リーディングを獲得した藤岡佑介騎手(33)=栗東・フリー。このタッグでは05年の札幌記念を13番人気のコイントスで3着と好走した。あれから14年。伝統の一戦で再び結成される“藤&藤”コンビが、メンバー唯一の3歳馬で鞍上&トレーナーともに同レース初Vを射止める。

 強力タッグ結成で北の大地を熱くする。関東が誇る名伯楽・藤沢和師と、函館リーディングを奪取した藤岡佑。このコンビは05年の札幌記念に7歳の古豪コイントスで挑むと、13番人気の低評価に反発するかのように、積極的に逃げて見せ場十分の3着。勝ったヘヴンリーロマンスから0秒2差だった。鞍上は「今思えば、あの時にあんないい馬を乗せてもらえたなんて」と14年前を懐かしむ。同年の京都大賞典でも2着。ジョッキー人生を振り返る上で、その後の成長にひと役買ったに違いない。

 まだデビュー2年目だった若手騎手の抜てき。藤沢和師は穏やかな笑みを浮かべて当時を振り返る。「お父さん(藤岡師=02年開業)が、私の厩舎に勉強に来ていた縁もあってね。あの時は“あんちゃん”だったけど、(将来は)いい騎手になると思っていたよ」。その期待通りに昨年のNHKマイルCのケイアイノーテックでJRA・G1を初制覇するなど、一流騎手の仲間入りを果たしている。指揮官は「いい騎手になった。ちょっと遅かったけどな(笑)」とジョークを交えながら目を細めた。

 今回送り出すのはメンバー唯一の3歳馬ランフォザローゼス。14日の追い切りで初コンタクトを取った鞍上は、「乗りやすい。順調だと思います」と好感触を抱いた。97、98年の同レースを連覇したエアグルーヴを祖母に持つ良血馬。その素質を“藤藤コンビ”が開花させる。

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