あと１勝－。地元の浜中俊騎手（３０）＝栗東・フリー＝が、ＪＲＡ通算１０００勝に意欲を燃やしている。

　残り３つで迎えた先週は、土曜小倉２、４Ｒで２勝。幸先の良いスタートを切ったが、王手をかけた５Ｒ新馬で鼻差２着。「あれで今週は無理やな、と思った（笑）」と冗談交じりに振り返ったが、その後６連敗で今週へ持ち越しとなった。

　今年、ロジャーバローズで念願のダービージョッキーとなった。「パドックでもよく声を掛けてもらっています。うれしいことですね」と、その影響力を肌で感じ取る。日曜小倉メイン・北九州記念では、目下４連勝中と勢いに乗るミラアイトーンとのコンビ復活。「最後の瞬発力は素晴らしい。Ｇ１を狙える馬。期待は大きい」と相棒に重賞初タイトルをプレゼントする構えだ。

　そのためにも早く区切りの勝利を挙げたい。達成なら武豊に次ぐ史上２番目のスピード記録だ。「土曜にやって、重賞も勝ったら一番いい」。小倉の乗馬スポーツ少年団出身。デビュー２年目に重賞初制覇（０８年小倉２歳Ｓ＝デグラーティア）を挙げるなど、とりわけ思い入れの深い小倉競馬場でメモリアルＶといく。（デイリースポーツ・赤尾慶太）