【関屋記念】ミッキーグローリー父ディープに捧ぐ追悼星 抜群の瞬発力で差し切りV

 「関屋記念・G3」(11日、新潟)

 1番人気に支持されたミッキーグローリーが9カ月の休み明けを克服し、7月30日に急死した父ディープインパクトにささげる2つ目の重賞を手にした。ルメールは新潟で初めての重賞V、国枝師はレパードSのハヤヤッコに続く2週連続重賞制覇となった。2着は6番人気ミエノサクシード、3着には4番人気ソーグリッタリングが入った。

 1番人気に推されたミッキーグローリーが、豪快な末脚を発揮して快勝。秋の大目標であるマイルCS(11月17日・京都)へ向けて弾みをつけた。

 重賞初Vを決めた昨年9月の京成杯AH以来のコンビとなったルメールは、パートナーの能力を信頼していた。道中は後方3番手のポジションで脚をため、直線に入っても前が壁になって抜け出すスペースがなかったが決して慌てない。残り150メートルで視界が開けると、抜群の瞬発力で並ぶ間もなく前で競り合っていたミエノサクシードとソーグリッタリングの2頭をかわしてフィニッシュ。「ちょっとエンジンがかかるのに時間がかかったけど、スイッチが入ってからはいい脚を使ってくれた。きょうのメンバーだったら勝つ自信はあった」と鞍上はしてやったりの表情で振り返った。

 3月に左前第1指骨の剥離骨折に見舞われ、春シーズンを全休。思わぬ足踏みを余儀なくされたが、ここを復帰戦に定めてからは順調に調整が進んだ。無事に復活Vを決めて国枝師もホッとした表情。「直線ではちょっとモタモタしたが、まあまあ良かったかな。これまで順調に使えていないけど、レベルの高い馬だと思うからね」と笑みがこぼれた。

 今後はマイルCSに直行したい意向だが、さらに賞金を加算するために富士S(10月19日・東京)を挟む可能性もある。6歳とはいえ、キャリアはまだ13戦。まだまだ大きな伸びしろを秘めるディープインパクト産駒が、秋のビッグタイトル奪取へさらに加速していく。

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