【函館2歳S】イーサンティラノ昆師に重賞連勝贈る 2着だった父の雪辱も

 「函館2歳S・G3」(21日、函館)

 重賞連勝だ-。先週の函館記念をマイスタイルで制した昆貢調教師(61)=栗東=が、今週の函館2歳Sにも期待の若駒イーサンティラノを送り込む。その父は師が手掛けたG1・2勝馬ローレルゲレイロ。自然と力が入るというものだ。

 初めて会った時の印象を「雰囲気が似ていると思った」と振り返った。そんな思い入れいっぱいの愛馬が、普段から着用しているチークピーシーズの形が独特だ。普通は目の側方を覆う真っすぐなものだが、目の側方と上をくの字型でカバーしている。「私がローレルゲレイロ用に考案したもの。横だけだとあまり効かない。ただ、あの形だとブリンカーに近い効果が見込める」と、懐かしさも込めて説明してくれた。

 ローレルゲレイロはNHKマイルC2着を最後に、しばらくスランプに陥った。レースに集中できないことが原因だった。そこで、この独特な形をしたチークを着用すると効果絶大。スプリントG1・2勝馬へと駆け上がったのだ。父から受け継いだチークの効果もあり、その子も同じ函館の新馬戦を鮮やかに逃げ切った。

 函館2歳Sでゲレイロは2着に敗れた。「息子には頑張ってもらいたいね」と力を込める。躍進のきっかけとなった馬具を装着し、偉大な父のリベンジも果たす。

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