【函館2歳S】レッドヴェイパー2歳世代初タイトルだ 同レース好相性“父の血”騒ぐ

 「函館2歳S・G3」(21日、函館)

 キンシャサノキセキ産駒の素質馬レッドヴェイパーが、世代最初のJRA重賞ウイナーとなる。

 新馬戦では好スタートを決めると、スッと2番手を確保。直線抜け出してからフワッとしたものの、詰め寄ってきた2着馬を鼻差抑えた。岩本助手が「いい勝ち方をしてくれました」と満足そうに振り返るように、センスの良さが光ったレースぶりだった。

 レース後はいったん短期放牧へ出て、10日に函館競馬場へ再入厩した。「いい雰囲気で落ち着いています。短期間でも、放牧に出したことでリフレッシュできましたね。いい感じで帰って来てくれました」と状態の良さを伝えた。

 前走時が412キロの小柄な牝馬だが、ポテンシャルは高い。「体は小さいけど、走りが大きいのでそれを感じさせません。450キロ馬ぐらいのような走りをしますね」と表現すると、「積んでいるエンジンがいいのでしょう」と素質の高さを買っている。

 函館2歳Sで父の産駒は17年の覇者カシアス、16年の2着馬モンドキャンノを輩出。近親には93年マイルCSの覇者シンコウラブリイがおり、豊富なスピードの裏付けも十分。厩舎も先週2勝を積み上げ、41勝でリーディングを独走中。同助手も「楽しみにしてますよ」と本番が待ち遠しいようだ。

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