目が離せぬ関東のホープ野中&オセアグレイトの快進撃
土曜福島10Rの信夫山特別(芝2600メートル)でV3に挑戦するオセアグレイト(牡3歳、美浦・菊川)&関東のホープ・野中悠太郎騎手(22)=美浦・根本。この夏、目が離せないコンビだ。
勝ち上がりまでに6戦を要した遅咲きだが、野中とタッグを組んでからは【2】【2】【1】【1】着と完全に軌道に乗った。主戦は「前走が着差以上の完勝。今回は斤量も軽い(53キロ)ですし、このメンバーならクリアしてほしい」と3連勝をにらむ。
父は現役時代に荒くれ者のイメージが強かったオルフェーヴル。その気性が受け継がれているかと思いきや、「そういったところが一切ないんです」と鞍上は笑みを浮かべる。「おとなしくて、レースでも乗りやすい。本当に優等生です」。パートナーに寄せる信頼は厚い。
目指すは、持ち味のスタミナを最大限に生かせる舞台-。「距離が持つ馬なので、菊花賞が秋の最大目標になると思います」。G1舞台をターゲットに定めた野中。ラスト1冠へ向けて、快進撃を止めるわけにはいかない。(デイリースポーツ・刀根善郎)