【平成G1波乱プレーバック】平成15年宝塚記念 ヒシミラクル

 「平成15年宝塚記念 ヒシミラクル」

 数多くの名勝負が生まれた平成のG1。その中でも過去に波乱に終わったレースを振り返る。

 ヒシミラクルがみたび奇跡を起こした。前年の年度代表馬シンボリクリスエス(1番人気)、2冠馬ネオユニヴァース(2番人気)、安田記念を勝って挑むアグネスデジタル(3番人気)など豪華メンバーがそろった一戦。道中は後方で脚をため、3角過ぎから一気に仕掛ける。直線残り100メートルで先頭に立つと、猛追するツルマルボーイ(8番人気)を首差振り切った。

 「いい成績を残していなかったし、フロック視されていた」と当時主戦だった角田師が振り返る。菊花賞を10番人気で制したが、その後は有馬記念11着、阪神大賞典12着、大阪杯7着と凡走続き。前走の天皇賞・春を7番人気で制したものの、距離不足が懸念され、ここでは6番人気の評価でしかなかった。

 「切れる馬ではないので、外を回って早めに動くことを考えていた」。心掛けたのはあくまで“普段通り”の騎乗だった。「獲ったG1は全て同じ勝ち方でした」と話すように、いずれも持ち味であるロングスパートを決めたものだった。

 ある中年男性が単勝馬券を1222万円分購入し、約2億円の配当を得たことも話題になった。この“ミラクルおじさん”は現在も一獲千金を夢見る競馬ファンの間で、語り草となっている。

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