【ボート】多摩川グラチャンカウントダウンコラム2
「グランドチャンピオン・SG」(18日開幕、多摩川)
ボートレース多摩川は、砂利の採取場の跡地に作られた人工の淡水プールだ。周囲がスタンドと植樹で囲まれているため、風の影響を受けにくく波が立ちにくいため「日本一の静水面」と呼ばれている。走りやすく、握って回れるため、スピード勝負に強い選手が有利だ。
その一方で、Sの難しさもある。3節前の準優10Rでは4人がFを切った。2節前の一般戦で当地初優勝した地元の山本英志は「微風でも、横風が斜めになったり、向かったり追ったりと目まぐるしく変わることがある。展示と本番で全く違うことも多く難しい」と説明する。当地Sの巧拙にも目を配っておきたい。
現行エンジン、ボートは5月24日使用開始で、使用3節の段階で、相場はまだ固まっていない。そんな中、注目のエンジンを挙げれば、まず29、52号機だ。いずれも2節続けて強烈な伸びを発揮。29号機で優出した谷川里江は「パンチのある足」と評価した。出足なら44、36号機。特に36号機は、初おろしで西舘果里が節間未勝利だったものの、エンジンパワーは選手間で評判になっていたほど。回り足、レース足の良さなら72、28、59号機が一歩リードしている。山本英志が優勝した46号機は、バランスが取れた強力機だ。