【マーメイドS展望】フローレスマジック奥手の血がようやく開花
「マーメイドS・G3」(9日、阪神)
主役にはフローレスマジックを指名する。前走の福島牝馬Sは、勝ち馬の切れ味には屈したが、自ら動いて勝ちにいく競馬で2着と上々の内容。G1馬の全姉ラキシス、全兄サトノアラジンも古馬になって力をつけたように奥手の血筋。いよいよ本格化の時を迎えた良血馬が、待望のタイトル奪取といく。
中山牝馬S13着、福島牝馬S6着とひと息の競馬が続くランドネ。ただ、2戦ともに直線で前が壁になる不利があり、度外視できる敗戦だ。3走前の愛知杯では逃げて0秒1差の3着と、牝馬同士のG3ならいつ勝ってもおかしくない力の持ち主だ。
準オープンを勝ち上がったばかりのセンテリュオだが、2走前の尼崎Sでは1着メールドグラース(その後、新潟大賞典、鳴尾記念を連勝)、3着カフジプリンス(阪神大賞典2着)というハイレベルな争いで2着と中身は濃かった。それを証明するかのように、前走は上がり32秒8の決め手で快勝。昇級戦でも侮れない。
福島牝馬Sは7着に敗れたカレンシリエージョ。上がりがかかる展開で台頭する馬だけに、良馬場の瞬発力勝負では着外もうなずける。ひと雨降って渋った馬場になれば一変も可能だ。
スカーレットカラーは近5年で4勝を挙げるパールS組。軽ハンデを生かして台頭する傾向にあり、穴馬としてマークしておきたい。阪神は4戦4連対のモーヴサファイア。得意舞台なら見劣りはしない。