コスモバルクと印象真逆のハッピーグリン
「魁!海外馬券塾」(22日)
チャンピオンズ&チャターC・香港G1(26日・シャティン、芝2400メートル)に参戦するホッカイドウ競馬所属のハッピーグリン(牡4歳、田中淳)は19日早朝に香港到着後、現地で順調に調教を進めている。
昨年以降は東京、中山に遠征するなど、北海道から20時間を超える輸送を何度もこなしてきた馬だけに、初の飛行機輸送もさほど体重を減らすことなく乗り切った。
ホッカイドウ競馬から海外遠征に挑んだ先輩のコスモバルクを一度だけ間近で見たことがあるが、馬房の扉に体当たりをして飛び出さんとする、荒ぶる気性の馬だった。あの精神力で中央の馬と互角以上に戦っていたのだと感心したが、ハッピーグリンは普段の姿を見る限り極めておとなしい馬だ。何を原動力にこれほどの成績を挙げているのか、いまひとつ、つかみかねている。
ただ、シャティン競馬場のダートで調教を終え、厩舎に引き揚げる時の姿がとても大きく、堂々とした様子に見えたことは特記しておきたい。
今までに日本馬の参戦が一度もない海外G1レースに地方競馬の馬が挑む-。間違いなく今後の日本馬の海外参戦に大きく影響を与える機会になる。香港の一線級がそろう極めてレベルの高いレースだが、一つでも上の着順を目指して力を尽くしたい。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)