【ヴィクトリアM】52歳・柴田善 令和でもG1獲りだ 相棒はデンコウアンジュ

 G1参戦を楽しみにする柴田善
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 「ヴィクトリアマイル・G1」(12日、東京)

 昭和、平成、令和の時代を騎手として生き抜いてきたJRA現役最年長の柴田善臣騎手(52)=美浦・フリー=が、14年安田記念(ジャスタウェイ)以来のG1制覇を狙う。パートナーは前哨戦の福島牝馬Sを制したデンコウアンジュ。52歳9カ月13日でG1勝利となれば、岡部幸雄元騎手の53歳11カ月27日(02年天皇賞・秋=シンボリクリスエス)に次ぐ歴代2位となる。

 52歳。現役最年長の柴田善は“令和”の新時代を迎え、「50歳を超えても騎手をしているとは思わなかったよ」とうなずく。その秘訣を聞くと「昔よりはトレーニングをするようになったかな。無理をしない程度だけどね」とおどけた。

 14年安田記念のジャスタウェイ以来、約5年ぶりのG1奪取が懸かる今回、コンビを組むのはデンコウアンジュだ。前哨戦の福島牝馬Sを直線一気の末脚で勝ち上がった。「福島であの上がり時計。イメージ通りの脚を使ってくれた」と振り返った。

 実績から舞台変わりは歓迎だ。2歳時には今回と同舞台のアルテミスSを上がり3F33秒3の豪脚でV。一昨年の当レースでは11番人気ながら、メンバー最速タイの上がり3F33秒2で2着と奮闘した。鞍上も「東京はいいよね」と手応えをつかむ。

 4日の新潟2Rで勝利し、昭和、平成、令和と3元号勝利騎手第1号となった。「G1だからといって自分を奮い立たせたり、気負ったりはしないよ」と大ベテランらしく余裕を見せたが、「いい緊張感はある。ましてや今回は、久しぶりに巡ってきた大きなチャンスだからね」。そう言って見せた表情は、まさに勝負師の“それ”だった。

 昭和60(1985)年3月デビューの競馬界のレジェンドが、令和のG1でも存在感を示してくれるだろう。

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