【天皇賞】クリンチャー闘魂点火 得意の淀で平成ラストは復活祭

 「天皇賞(春)・G1」(28日、京都)

 昨年の3着馬クリンチャーが復活Vを狙う。昨秋のフランス遠征以降、完全に調子を崩していたが、前走の日経賞をひと叩きして気配が急上昇してきた。本来の動きを取り戻した屈指の淀巧者が、平成最後の大一番で“大変身劇”を披露する。

 平成最後のG1でクリンチャーが復活Vを狙う。淀の長丁場でしぶとい走りを見せるスタミナ派が、前哨戦の日経賞を叩き、この舞台へ向けて体調を急上昇させてきた。

 「休み明けを使ったことで、近走見られなかった素軽さが出てきました。もともと叩いた方が良くなるタイプ。先週の追い切りも抜群でした。体調は戻ってきましたね。セントライト記念(9着)から菊花賞(2着)の時と雰囲気が似ている」。久々に見せた軽快な動きに長谷川助手は目を細める。

 仏G1に挑戦した昨秋。慣れない環境が影響したのか、本来の走りを見せることができなかった。傷ついた心を癒やす間もなく臨んだ有馬記念も15着と惨敗。もう終わったのか-。一度はなくしかけた闘志。しかし、前走の日経賞で闘魂の炎が再び熱く燃え始めた。

 「気持ちが途切れていないか、そこだけが気掛かりでした。だから前走は前を意識せず折り合い重視で。4コーナーではオッと思いましたね。最近の中では一番中身のあるレースでした」と同助手は振り返る。7着という結果は度外視。浮上のきっかけはつかんだ。

 京都芝は(2・1・1・0)と4戦全て馬券圏内に。そこにはG2京都記念勝ち、G1菊花賞2着、天皇賞・春3着が含まれる。「3200メートルを経験しているのは強み。リズム良く進めることができれば。得意の京都で復活してほしいね」と同助手。有力視されている4歳勢に、古豪の意地を見せつける。

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