【天皇賞】フィエールマン淀で大輪再び 調整に自信 不安はGW輸送

 「天皇賞(春)・G1」(28日、京都)

 桜花賞、皐月賞の勝ち馬に共通したのは「ぶっつけ本番」と「鞍上ルメール」。今回、これにピタリと当てはまるのが昨年の菊花賞馬フィエールマンだ。

 年明け初戦のAJCCこそ熱発で順調さを欠き、2着に敗れたものの、福島県のノーザンファーム天栄へ放牧に出してオーバーホール。きっちりリフレッシュして帰厩した。3カ月ぶりの実戦に向けて、手塚師は「申し分ない過程で来ている。前走は一頓挫あった後だったので仕方がない。今回は非常にいい感じ」と調整過程に自信満々だ。1週前追いでは、3頭併せで力強く最先着。ルメールも「前走は2着でもいい競馬ができた。3歳で3000メートルの菊花賞を勝っているし、距離は問題ない。パワーアップしているはず」と相棒に全幅の信頼を置いている。

 唯一の不安点を挙げるなら、ゴールデンウイーク開催ゆえの輸送問題だろう。手塚師は「時間が読めないということがあるからね。そこは考えないと。木曜日の輸送は考えてないけど、菊花賞みたいに金曜日に輸送して、土曜にスクーリングする形を考えている」と明かした。メンバー唯一のG1馬として、力の違いを見せつけるか。

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