【高松宮記念】ミスターメロディ迫力満点 同じ4歳世代には負けられない!
「高松宮記念・G1」(24日、中京)
同じ最強世代、このまま引き下がるわけにはいかない-。ミスターメロディは21日、福永を背に、栗東芝で単走追い。終始馬なりだったが、鞍上の相図に瞬時に応えると、ラスト1Fは11秒5をマークした。人気を集めるダノンスマッシュ、モズスーパーフレアとは同じ4歳馬。相性のいい舞台で大きく存在感を誇示したい。
福永を背に栗東芝へ入ったミスターメロディ。終始馬なりだったが、ラストで仕掛けられると楽々1F11秒5(5F65秒2)をマーク。迫力満点のアクションで、豪快にゴール板を駆け抜けた。
2週連続で騎乗した鞍上は「最後まで気を抜かずにいい動きだったし、躍動感があったね。先週は坂路だったけど、下(トラックコース)で追った方が良く見せる。すごくダイナミックだったし、調子はいい」と思わず表情が緩んだ。
前走の阪急杯は1番人気で7着。4コーナーでの他馬との接触が尾を引いて、持っている力の半分も出せなかった。「スピードが乗っている時に不利を受けて、横に振られましたから。とにかく大きなダメージがなくて良かった」と藤原英師は振り返り、「順調に来ている。これが一番大きい」と目を細めた。
米国のトレーニングセール出身ということで「完成度は高かったが、ここにきて精神的にも肉体的にも充実してきた。若い頃のガムシャラさが抜けて大人になってきた」と成長ぶりをアピール。父は米三冠馬ジャスティファイを輩出した。「この血統なので、走らせないといけない。それに米国の血統らしく、左回りの方がパフォーマンスが上がる」と付け加えた。
中京芝は2度目。芝転向初戦だった昨年のファルコンSで、今回人気を集めるモズスーパーフレア、ダノンスマッシュを下して重賞初制覇。「前へ前へという気持ちが強過ぎたから、何とか距離をもたせていた。1200メートルなら伸び伸び走らせることができる」と福永。再び勝利のメロディを奏でるべく、桶狭間の決戦へ挑む。