「若葉Ｓ」（１６日、阪神）

　圧巻の走りでクラシックの主役に名乗りを上げた。単勝１・５倍の１番人気ヴェロックスが、３馬身差の完勝。皐月賞（４月１４日・中山）の優先出走権をつかみ、賞金加算にも成功した。川田は「無事にクリアしてくれて良かった。すごくいい雰囲気で、いい内容で走ってくれましたね」と胸をなで下ろした。

　スッと３番手につけると、直線も鞍上のゴーサインに鋭く反応。残り１Ｆ過ぎに先頭に立ち、最後はノーステッキで突き抜けた。「前走より、道中のリズムが良くなった。いい勉強ができていますね」と成長も実感する。

　チューリップ賞のダノンファンタジー、金鯱賞のダノンプレミアムと、川田とのコンビで３週連続メインジャックの中内田師は「いい馬を預けてもらっているおかげです」と感謝を伝える。今後は在厩調整で本番へ。「全体的に素晴らしい馬。まだもうひとつ動き切れないので、これがいい刺激になれば」と鞍上は期待に胸を膨らませる。さらなる進化を遂げ、世代の頂点を目指す。