今春デビュー息子に岩田は楽しみよりも…

 開幕週に4勝、先週が5勝。年明けから5日間の開催で9勝を挙げた岩田康誠騎手(44)=栗東・フリー=がリーディングのトップに立った。「まだ2週だからね。夏あたりにこの位置なら“オッ”ってなるけど」と笑いながらも「土日(メイン)はどちらも2着だったから。1着じゃなかったのは痛い」と満足はしていない。

 「息子に負けないように」。今年の抱負をこう語る。2月には騎手課程35期生の卒業式が行われ、次男の望来(みらい)君が、3月2日から騎手としてデビューする予定だ。「ジャパンC(11年ブエナビスタ)の口取りをした息子と同じ舞台で一緒に乗れる。すごいことだよなぁ」と感慨深げだ。

 親であり、先輩。厳しい世界を知るだけに、不安も口にする。「親目線で言えば、楽しみというよりも心配。苦しいことがほとんど。うれしいことは一瞬だから」。昨年の天皇賞・春のレインボーラインで、3年ぶりのJRA・G1制覇を飾った。「親が頑張らんとね。去年は久々にG1を勝てたし、波に乗りたい」。気持ちも腕も衰えていない。2世のデビューに刺激を受けた父の目が輝いている。(デイリースポーツ・井上達也)

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