【若駒S】サトノウィザード 納得の動き 出世レースでクラシック候補に名乗り

 「若駒S」(19日、京都)

 無傷の2連勝へ。昨秋の京都でデビュー勝ちしたサトノウィザードが、3カ月の充電を完了。16日、栗東坂路で素晴らしい動きを披露し、確かなパワーアップを示した。

 ルメールを背に、先行するトルネードアレイ(5歳500万下)を目掛けて鋭伸。楽な手応えで4F53秒1-38秒1-12秒4を計時し、ゴール前で0秒2先着を果たした。松田師は「(3日の)CWで圧巻の時計(6F81秒8-12秒5)を出したあとは、坂路で調整してきました。先週の段階である程度の見通しを立てていましたが、けさも最後はグイグイ伸びていましたね」と期待通りの動きに納得の表情を浮かべた。

 猛威を振るうロードカナロア産駒で、母は09年ローズSをレコード勝ちしたブロードストリート。ダービー2勝の名伯楽が、大舞台を意識する好素材だ。「新馬戦のラスト1Fは“11秒1”。とんでもない流れを差し切りましたからね。道中の手応えを見ていると、芝の長めの距離が合うタイプ。ダービーから逆算して、ここを目標に調整してきました。ここでどんな競馬をしてくれるか楽しみ」。“勝算あり”の格上挑戦。出世レースをモノにし、クラシック候補に名乗りを上げる。

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