【ターコイズS】ミスパンテール、レースレコードで連覇達成 復調のきっかけつかんだ

 「ターコイズS・G3」(15日、中山)

 レースレコードで連覇を決めた。重賞初Vの昨年は、53キロの軽ハンデで大混戦を際どく抜け出したミスパンテールが、1年たって確かな成長ぶりを誇示。トップハンデの56キロを背負った今回は、着差以上の強さで貫禄の違いを見せつけた。

 パーフェクトなレース運びだった。ゲートをスムーズに出て、行く馬を行かせて内々の6、7番手。抜群の手応えで直線に入ると、満を持して外へ持ち出し、先頭に立ちかけたリバティハイツをきっちりかわしてフィニッシュ。横山典は左手のガッツポーズで喜びを表した。

 「うれしいね。昨年は(抜け出すまで)随分待たされたけど、今年は早めにいいスペースを確保できたし、楽でした。マイル戦に戻って、いいところを見せられた」。ノリスマイルで会心の騎乗を振り返った。

 この春は4連勝の勢いに乗って、ヴィクトリアマイルでG1奪取に挑んだが、惜しくも5着。秋に入っても、なかなか本来の実力を発揮できなかったものの、ようやく復調のきっかけをつかんだ。これで4つ目のタイトルをゲット。「力がなければ4連勝はできないからね。まずは来年のヴィクトリアマイル(5月12日・東京)でG1を狙いたい」と昆師もキッパリ。牝馬の頂点を目指し、ここから再び勝利を積み重ねていく。

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