ショックだった香港馬の強さ

 「魁!海外馬券塾」(12日)

 香港国際競走は、史上初となる香港馬の4レース全勝に終わった。地元勢の布陣が例年以上に強力だったこともあり、この結果も想像してはいたが、実際に起こるとそのショックは大きい。ヴァーズ、マイル、カップの3レースで日本馬が2着に入ったものの、悔しさの方がはるかに大きかった。

 マイルを制したビューティージェネレーションの強さには脱帽だ。2着のヴィブロスを始め、G1クラスの相手に対してほぼ馬なりのまま軽く3馬身差。どう転んでも他馬に勝ち目はなかった。

 シャティン競馬場の調教馬場はダート、オールウェザーと角馬場にプールのみ。限られた施設でなぜこれほど強い馬が育つのか。公表されているビューティージェネレーションの調教を見ても、1週前と直前に速い追い切りを入れ、他の日は普通調教とプール運動だ。何も秘密があるようには見えない。

 香港ジョッキークラブは今年8月、中国・広州に新トレセンを開場した。充実した調教施設で鍛えられる香港馬は、今後もっと強くなる。トップクラスの馬が今まで以上の本気度で挑まなければ、香港で勝ち星を挙げるのは相当難しくなるのではないかと感じている。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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