【朝日杯FS】アドマイヤマーズ文句なし 馬体ピカピカ!末脚しっかり

 「朝日杯FS・G1」(16日、阪神)

 数々のG1ホースを育て上げた友道師をして「完成度が高い」と言わしめる好素材。無傷3連勝中のアドマイヤマーズが12日、栗東坂路で躍動した。

 パートナーはジュンスパーヒカル(6歳1600万下)。前半は折り合いを重視し、最後はしっかりと末脚を伸ばして0秒8先着を決めた。タイムは4F52秒9-38秒8-12秒6。ピカピカに輝く馬体から状態の良さがうかがえる。「いい動きだった。折り合いがついていたし、追ってからの反応も良かった」と指揮官の表情は明るい。栗東CWで行った1週前追いの全体時計(6F84秒3)はやや不満だったようだが、今週は文句なしの合格点を与えた。

 6月の中京で新馬勝ち。鼻差2着のケイデンスコールが、のちに新潟2歳Sを制したことでさらに評価は高まった。その後も中京2歳S-デイリー杯2歳Sを危なげなくV。師は「前走はスピードの違いでハナに立っただけ。結果はコンマ1秒差だが、あの差は詰まらないよ」と胸を張った。派手な勝ち方など必要ない。「並んでからしぶとい。勝負根性がある」と褒め上げる言葉がポンポン飛び出した。

 中京デビュー馬が勝てば、91年ミホノブルボン以来27年ぶり2頭目の快挙。当レース最多タイ3勝をマークするM・デムーロを背に頂点をつかむ。

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