【芙蓉S】カイザースクルーン無傷で突破へ 相沢師“ゆかりの血”でクラシック狙う
「芙蓉S」(23日、中山)
福島の新馬戦を快勝したカイザースクルーンが無傷V2に挑む。母アイスフォーリスは三冠牝馬ジェンティルドンナが制した12年オークスで3着。母も管理した相沢師にとっては、思い入れの深い血統だ。
その母の初子となったルーラーシップ産駒に、「お母さんはステイゴールド産駒でもおとなしい性格だった。その気性を受け継いでいる感じ。ただ、体の硬かった母と比べて、柔らかいところが違うかな」と目を細める。
前走後は放牧でひと息入れて先月28日に帰厩。12日の美浦Wでは5F72秒0-40秒9-13秒9を計時した。併せたセラファン(4歳500万下)に1馬身遅れたが、「デビュー前と変わらず、ケイコでは動かない。実戦でいいタイプだよ」と指揮官は意に介さない。
「期待している馬だから。クラシックに行きたいね」。皐月賞と同じ舞台で2勝目ゲットへ-。母の果たせなかった戴冠の夢を、母と同じ芦毛の馬体に抱いている。