【神戸新聞杯】落馬で頭蓋骨骨折の福永 神戸新聞杯出る「痛みもありません」

 福永は落馬後も騎乗し、10Rでは勝利を収めた
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 「神戸新聞杯・G2」(23日、阪神)

 神戸新聞杯(23日・阪神11R)でダービー馬ワグネリアンとコンビを組む予定の福永祐一騎手(41)=栗東・フリー=が、16日の落馬で頭蓋骨骨折、気脳症と診断されたにもかかわらず、今週末も騎乗する見込みであることが分かった。常識的にはありえない話だが、ファンにとっては歓迎すべき“超最速復帰”。1番人気確実の人馬が、仁川のターフを熱く盛り上げるか。

 常識的には考えられない。だが、これもダービージョッキーがゆえの意地だろうか。16日の阪神6Rで入線後に落馬し、後続馬と接触して頭蓋骨骨折、気脳症と診断された福永。症状の字面は重症を示しているようにも思えるが、ナント今週末出走の方向であることが明らかになった。

 「ご心配をお掛けして申し訳ありません。経過次第ではありますが、状態が安定していれば、騎乗許可の診断がもらえる見込みです」と当人はコメントを発表。神戸新聞杯ではワグネリアンとのコンビを予定しており、医師の許可が出れば、1番人気確実の人馬を仁川で見られることになる。

 16日は、落馬負傷後も依頼を受けていた3つのレースで予定通りに騎乗。阪神10Rでは1番人気のカフジバンガード(牡3歳、栗東・松元)を、2番手から鮮やかに抜け出す競馬で勝利に導いていた。競馬場の診療所からの勧めもあり、念のため最終レース終了後に外部の病院でCT検査を受診。結果、右のこめかみ部分の骨折と、わずかな空気の混入が見られたが、程度としては軽いものだという。

 「そこから感染症にかかったり、髄液の漏れがみられると重大なことにつながりかねないので、安静にするように指示を受けました」ということもあり、月曜に騎乗予定だった全8レースで乗り代わった。月曜にもCT検査を行ったところ、髄液の漏れも、出血も見られず、「骨折箇所の痛みも体の痛みもありません」と経過は良好。このまま順調なら、週末の騎乗にもゴーサインが出る見通しだ。

 「診断名があまりに強烈で過度なご心配をお掛けしているので、自分の口からコメントする方がいいと思いました。不安のある状態で戻ろうとは思っていません。戻った時には万全の状態と思ってください」とユーイチ。ともに念願のダービー制覇を果たした相棒とともに、今週もターフを熱く盛り上げる。

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