【ボート】丸野、地元で再起!若手の先頭に立つ 昨年11月以来のG1戦に燃える
「びわこ大賞・G1」(12日開幕、びわこ)
夏が終わり、秋を迎える琵琶湖に全国のトップレーサーが集結-。日本一の淡水湖・琵琶湖を舞台に「開設66周年記念 G1・びわこ大賞」が、滋賀県のびわこボートで12~17日まで、6日間の日程で開催される。開幕に先駆けて、A1復帰で地元周年制覇に燃える、期待の若武者・丸野一樹(27)=109期・滋賀・A1=に意気込みを聞いた。一問一答は以下の通り。
◇ ◇
-A2降格から1期でA1に復帰しました。
「厳しい戦いでしたが、何とかA1になれたって感じです。内容はともあれ、最低限のことはできて良かったです」
-現状は若手の成長が著しいですが、A2選手になってそれを見ていてどうですか。
「仲間の木下(翔太)がSGに出たし、上條(暢嵩)も記念で活躍。最初は“何をやっているんだ”って思って、しんどかったけど、今焦っても(自分が)A2なのは変わらない。取りあえず、自分のペースで今やるべきことをやるしかない。むしろ、みんなもっと頑張れ。“あとで待ってろよ”くらいの気持ちで見てました」
-そんな強い気持ちが1期でのA1復帰にもつながったということですね。
「ありますね。A2級で、最初はF2本で休んでいたこともあって、思うようなSが行けなかった。結構自分は引きずるタイプっぽいです(笑)。でもA2級に落ちたことで、もう一度自分を見直せる場面もできた。びわこを走る機会が少なくなり、いろいろなレース場に行かせてもらうことで、調整だとかたくさんのことを学ばせてもらった。休み前に記念も走らせてもらっていたし、その時の積み重ねもある。これからが再スタートです」
-いよいよびわこ大賞ですが、16年が初出場でした。
「あの時も楽しみで仕方がなかった。でもA1級になりたてで、自分の実力も未知数だったし、力試しという感じだった」
-結果はケガで途中帰郷になりました。
「いいエンジンだったので悔しかったですね」
-今回は、昨年11月福岡以来のG1戦復帰。それが地元でのびわこからです。
「楽しみです。びわこ大賞は追加で頂いたG1だし、地元だしすごく気合は入ってます」
-初出場の時とはやはり気持ちも違うのでは。
「それはもちろんです。木下が(SGの)オーシャンカップでドリームに乗ったり、羽野(直也)や仲谷(颯仁)なんか自分より若い選手がG1を獲って、周りの環境も変わってきていますからね」
-それだけに大事なG1復帰戦ですね。
「もちろんそう思ってます。自分も結果を出してG1に常に呼んでもらえるように、これからは結果を残していきたい。SGや上のステージでも走って行きたいので、(今回は)本当に大事だと思ってます」
-話は変わりますが、昨年結婚し、子供もできました。
「家族ができたことで自分一人のボート選手人生ではなくなった。ケガももちろん、Sなど自分勝手なレースはできない。他の家族がいる選手も、こんな気持ちでレースをしているんだと思うと、すごいなと思いました」
-これはやっぱりプレッシャーですね。
「そうですね。でもそれにも適応できるようになってきましたよ。レース感が変わりました」
-最後に地元G1戦の意気込みを聞かせて下さい。
「少し遠回りをしているけど、確実に力を付けていると思ってます。滋賀支部の若手の中でも、自分が先頭を切ってやっていかないといけない。自分が最初にSGに出るという強い気持ちでやっています。“丸野さんもやってるし頑張ろう”という刺激を他の若手にも与えたい。そして地元のファンに新たな自分をアピールして、予選突破、優出を目指していきたいです」