ベテラン・蛯名 小倉記念で史上6人目のJRA全10場重賞制覇へ

 「小倉記念・G3」(5日、小倉)

 JRA全10場重賞制覇へ-。蛯名正義騎手(49)=美浦・フリー=が、小倉記念で史上6人目となる快挙達成を目指す。

 安田富男(96年)、武豊(97年)に続き、03年にリーチをかけたが、そこから長いトンネルに入った。小倉の重賞はこれまで7度騎乗し、07年小倉大賞典の2着(エイシンドーバー)が最高着順。その間、藤田伸二(04年)、横山典弘(16年)、秋山真一郎(18年)に先を越され、ファンにとっては、もどかしい時間が過ぎた。

 それでも、本人は至って自然体だ。「記録?特にないよ。人間に力が入ると良くない。普通に能力を出してあげるような競馬をしてあげたい」。ベテランらしく、“馬優先”を強調する。

 パートナーのストーンウェアは2走前からコンビを組み「しぶといタイプ」と息の長い末脚を評価している。「前走のメイS(2着)は直線もう少し早く前があいていれば…。相手は強いけど、二千はいいし、ハンデ差を生かせれば」。メイS3着のサトノアーサーは、次戦のエプソムCをV。人馬ともに、もう順番が回ってきてもいい。(デイリースポーツ・松浦孝司)

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