【函館2歳S】カルリーノ世代最初の重賞Vへ 鞍上は函館記念制覇の藤岡佑

 「函館2歳S・G3」(22日、函館)

 17年のカシアスに続き、今年も未勝利戦勝ち馬が世代最初の重賞Vを狙う。カルリーノは新馬戦こそ4着に敗れたが、メンバーがそろった2戦目できっちりと勝ち上がった。中間は新コンビの藤岡佑がつきっきりでケイコをつけ、準備は万端だ。先週の函館記念を制して勢いづく鞍上に導かれ、きっちりタイトルをつかんでみせる。

 来る決戦に向け、調整に余念はない。カルリーノは火曜朝、藤岡佑と函館競馬場の角馬場へ。しっかりと体をほぐすと、Wでキャンター。軽快な脚さばきで好気配を伝えた。鞍上は「前走のレースが終わったあとの乗りだしから、ずっと乗せてもらっています。呼吸が合ってきていますね」とうなずく。普段からつきっきりで調整に携わってきた成果が、着実に実を結びつつある。

 「バネがいい。オンとオフがハッキリしていて、普段おとなしいのに急に跳ねたりするんです」と苦笑いするが、それも連日の騎乗から学び得たこと。先週の函館記念をエアアンセムで制し、波に乗る鞍上は「僕自身もいいリズムで競馬できているし、これを自分のベースにして勝てるところを着実に勝ち切るだけ。今回もチャンスだと思う」と2週連続重賞Vへ気合十分だ。

 松村厩務員は「中2週ですが、順調に来ていますし、この間の状態をキープしています。落ち着いていて元気もあります」と状態の良さに太鼓判を押す。過去に、スキップジャック(04年7着)とディアマンボウ(10年12着)と担当馬で2度敗れているだけに「3度目の正直じゃないですが、何とかしたいです」と力が入る。

 2戦目で負かした2、3着馬が先週勝利と、決して弱い相手に勝ち上がったわけではない。「自信になりました。早い時期から走れる兄姉だし、しまいの脚もしっかりしている。楽しみ」と同厩務員。馬場不問の末脚で、世代最初のJRA重賞Vを飾ってみせる。

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