より快適に生まれ変わったパリロンシャン競馬場

 「魁!海外馬券塾」(11日)

 二年間の改修工事を終え、今年4月に新装オープンしたパリロンシャン競馬場を訪問してきた。

 テラス席を多用し、開放感のある新スタンドは観客の動線がよく考えられた造りになっていて、満員になる凱旋門賞の日でもストレスのない観戦が可能だろう。スタンド周辺の芝生エリアが広くなり、立見であっても直線のせめぎ合いを間近に感じられるはずだ。

 出走馬が入る厩舎エリアも拡張された。凱旋門賞の直前は大勢の関係者やテレビカメラなどが入り、以前は危なく感じることもあった場所だが、もうその心配はなくなった。

 コースも改修されたと聞いたが、スタートから3コーナーまでに10メートル上り、そこから一気に下って平坦な直線に入る形状は変わっていない。網目のように深く絡まった地下茎が、芝をしっかり支える構造も以前のまま。ロンシャンの芝は日本のように、馬が走っても掘れて後に飛ぶようなことはなく、そのままの状態で残る。一完歩ごとに深いキックを要求し、馬の体力を試す舞台になっている。

 ただ、スタンドの装いは変わっても、日本競馬の悲願の地であることには何も変わりない。願いが叶う日は、刻々と近づいていると信じている。(海外競馬コーディネーター・田中敬太)

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