【宝塚記念】サトノダイヤモンド ラスト11秒6の“半端ない”動き

 「宝塚記念・G1」(24日、阪神)

 期待に応えたい。ファン投票1位の支持を受けたサトノダイヤモンドが、栗東CWで最終リハ。3頭併せで上々の動きを披露し、復調をアピールした。G1・2勝の実力馬だが、近走は不振続き。実力はこんなものではないはず。再び闘志に火をつけて、グランプリで復活してみせる。

 勝ち星から遠ざかり、もがき苦しむサトノダイヤモンドの復活なるか否かの焦点は“闘志に火がつくか”の一点に尽きる。この中間、陣営はこれまでになかった坂路追いを交えて、調教メニューに工夫を凝らした。果たして、その成果は-。

 注目が集まった最終リハは20日、朝一番の栗東CW。激しい雨が降りしきる中、主戦のルメールを背に登場。4歳1600万下の2頭を従え、序盤は僚馬に挟まれる形で折り合いに専念した。先週の坂路追いが効いたのか、3~4角では抑え切れない手応えで先導するシロニイを早々とパス。直線は後方インから迫ったクライムメジャーとの一騎打ちとなったが、鞍上が軽く促すと、反応鋭く0秒1先着。好調時の前向きさが見られ、復調気配を感じさせた。

 5F68秒1-38秒3-11秒6の時計に、池江師は「いい頃は3頭併せでは最後方を進んでいましたが、最近はあまり動かないので、間に入れて、後ろに突いてもらうように。その効果もあって、動きは良かった」と狙い通りの内容に満足げだ。ルメールも「4角で走りたがっていた。ハミを取って加速しました。それがいいポイントだと思いますね」と笑みを浮かべた。

 一昨年の有馬記念でキタサンブラックとの死闘を制したグランプリホースも、その後は不振に陥り、現在5連敗中。それでも、復活を信じるファンの6万3599票がダイヤモンドを後押しする。「これだけ期待を裏切り続けているのに1位の支持。私たちの励みになっている。何とか期待に応えたい」と指揮官は語気を強めた。

 鞍上も「ダイヤモンドでもう一度、G1を獲りたい。馬が良かったら絶対に勝つことができると思います」と愛馬を信頼。このままでは終われない。再び輝きを取り戻す。

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