右手骨折から復活の柴山、完全復活アピール「違和感なく乗れた」
北海道シリーズの開幕に合わせ、柴山雄一騎手(40)=美浦・フリー=が復帰する。4月15日の福島9Rで、騎乗馬が4コーナーで故障したため前のめりに落馬。後続も巻き込まれ、計4頭が競走中止となる大アクシデントだった。
「落馬の瞬間?ええ、覚えてますよ。直線の入り口だったし、後ろから馬が来ていたのも分かっていた。“ここで落ちたらヤバイぞ”って…」。右手尺骨を骨折したが、負傷箇所がきれいに折れていたため、手術はせずに自然治癒を選択。ただ、右肘までカバーするギプスを約1カ月装着しなければならず、腕が細くなり握力も20キロまで落ちたという。
それでも懸命のリハビリで順調に回復し、先週から馬にまたがり始めて復帰にこぎつけた。「リハビリがうまくいったおかげで違和感なく乗れましたね。あの落馬からもう2カ月もたったのかという感じ。こんなに休んだのは騎手になって初めてだったので」と実戦が待ち遠しい様子だ。函館スプリントSでコンビを組むライトフェアリーとは2戦2勝と相性抜群。「復帰早々に重賞に出れるのはありたがい」とやる気満々。17年の函館記念(ルミナスウォリアー)以来となる重賞Vで、完全復活をアピールする。