ロードカナロアがJRA顕彰馬に! 昨年は4票及ばず落選

 JRAは12日、平成30年度の顕彰馬にロードカナロア(牡10歳)が選出されたと発表した。記者投票で投票者の4分の3以上をクリアすれば選出されるシステムで82・1パーセントを獲得。平成27年度から選定の対象となった同馬は過去3年の得票率は61パーセント、63パーセント、73パーセントで昨年度はあと4票及ばず、選出されなかった。顕彰馬の選出は平成28年度のジェンティルドンナに続き、33頭目となった。

 2010年12月の小倉で栗東の安田隆行厩舎からデビュー(小倉新馬戦1着)したロードカナロアは、11年の京阪杯で重賞初Vを決めると、翌年のスプリンターズSでG1初制覇。同年暮れの香港スプリント・香港G1で連勝を飾ると、翌年春には高松宮記念、安田記念の“2階級制覇”を決め、秋にはスプリンターズS、香港スプリント連覇で有終を飾り、19戦13勝(うちG1の6勝を含む、重賞9勝)の戦績で引退した。12、13年にはJRA最優秀短距離馬に選出され、13年は同年度代表馬の座に就いた。

 引退後は種牡馬入り。昨夏にデビューした初年度産駒がいきなり活躍し、アーモンドアイが桜花賞、オークスを制して今年の2冠牝馬となり、牡馬ではスプリングSを制したステルヴィオがクラシック戦線を沸かした。

 ◆顕彰馬制度 中央競馬の発展に特に貢献のあった馬の功績をたたえ、後世に伝えるために84年にスタート。現在は記者(記者クラブ歴10年以上、各専門紙代表者3人)による投票によって決定され、投票者数の4分の3以上の票を得た馬が選定される。

 投票の対象となるのは、中央競馬の競走馬登録を受けていた馬で、競走成績が特に優秀などの条件を満たし、なおかつ近20年(今年は97年4月1日~17年3月31日)に登録が抹消された馬。

 14年はJRA60周年記念事業の一環として例年1人あたり2頭までの投票だったところを最大4頭に拡大して実施。距離体系の整備、海外でも活躍する馬が増え、候補となる有力馬が増加傾向にあることから、以降も最大4頭の投票枠を維持して行われている。

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