【日本ダービー】エポカドーロ軽めの調整 オルフェの血覚醒に期待

 「日本ダービー・G1」(27日、東京)

 不安材料を全て吹き飛ばしてみせる。皐月賞馬エポカドーロは23日、栗東CWで終始抑え気味に6F89秒2-13秒6。1冠目の反動が大きかったこともあり、中間は体調維持を重視して調整されてきたが、リーディングを突っ走る藤原英師は前走以上の状態を強調した。史上24頭目の春2冠へ向けて距離、初の左回りなど乗り越えなければいけない壁は多いものの、陣営は11年三冠馬の父オルフェーヴルのDNAに期待を寄せている。

 あえて静の姿勢を貫いた。皐月賞馬エポカドーロの最終リハは栗東CWで併せ馬。ダノンサンシャイン(5歳500万下)を6馬身追走し、リズムを崩すことなく直線に向くと内から並び掛けて、最後は半馬身先着を決めた。手綱を持ったままの馬なりで、時計は6F89秒2-44秒0-13秒6と控えめ。だが、これも全ては2冠制覇へ向けた布石と言っていいだろう。

 「大舞台に向けて順調というのが一番だね。予定通りにいって、ホッとしている」と藤原英師は胸をなで下ろす。実のところ、皐月賞激走の反動が出て、使えるかどうかすらも危うく、出走を断念することも考えた。レースから10日ほどして急な回復が認められたが、その後は体調維持を念頭に置くことに。「今年に入って5走目で、さすがに簡単ではなかったが、皐月賞よりはちょっとアップした状態。落ちていることはないよ」と前回以上の出来であることを明言した。

 戸崎圭はこの中間、一度もまたがっていないが、「先生からは『こっちでやっておくから』と言われていますし、大丈夫だと思います。距離も皐月賞の走りができていれば大丈夫でしょう」とリーディングを独走する厩舎に全幅の信頼を置く。

 距離だけではなく初の左回りなど、課題は決して少なくない。陣営は怪物と呼ばれた父オルフェーヴルのDNAが、さらなる新境地を引き出す可能性に懸けている。「我々の想像以上の能力を感じる。2冠を獲れる唯一の馬。ぜひ皆さんに応援してほしい」とトレーナー。決して派手さはないが、三冠馬となった父も皐月賞制覇時は4番人気だった。父の道をなぞり、世代の頂点を狙う。

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