【日本ダービー】ジェネラーレウーノ逆転弾だ エイシンフラッシュVローテ再現
「日本ダービー・G1」(27日、東京)
皐月賞をパスした無敗馬2頭に注目が集まっているが、1冠目は1~3着馬が7、9、8番人気での決着。前評判通りに決まらなかった一戦の敗退組を改めて見直す必要がありそうだ。中でも注目はジェネラーレウーノ。京成杯勝ちから直行した皐月賞で3着。10年ダービー馬エイシンフラッシュをなぞるようなローテだ。歴史は繰り返すか!?
これほど既視感のあるローテは珍しい。京成杯を勝って直行した皐月賞で3着。ジェネラーレウーノは10年ダービー馬エイシンフラッシュと同じ足跡をたどった。グレードが制導入された1984年以降、このパターンでダービーに臨んだ馬はほかにない。
2勝目がエイシンフラッシュのエリカ賞に対してこちらは葉牡丹賞と違いはあるが、どちらもダービーへつながる出世レースだ。前者はほかに勝ち馬から94年タヤスツヨシ、98年アドマイヤベガや03年キングカメハメハ、後者は93年ウイニングチケット、昨年のレイデオロのダービー馬を輩出した。
エイシンフラッシュはアクシデントで皐月賞前のひと叩きを自重したが、ジェネラーレウーノは当初からの計画で直行。だが、皐月賞は展開が非常に厳しかった。
3頭雁行(がんこう)の緩みない先行。1000メートルを59秒2で通過した時点で後続を10馬身ほどちぎっていた。踏ん張っての3着に、土屋厩務員は「あのハイペースについて行っても残ったからね。パワーがすごいよ。それにまだ物見もするし、つかみづらいところが残っている」と地力の高さに舌を巻く。
「先週やってだいぶん良くなった。行きっぷりもいい。毛ヅヤや体の張りもすごく良くて状態は上がってきている」。7番人気の低評価を覆して栄冠を手にしたエイシンフラッシュと同じく、大逆転での戴冠を決める。