【天皇賞】クリンチャー躍動 皇成が初コンタクト「扱いやすい」

 「天皇賞(春)・G1」(30日、京都)

 雨の染み込んだチップに、深い蹄跡を刻み込んでいく。膝を高く上げ、まるで刃を突き刺すように傾斜を捉えて離さない。25日、クリンチャーの栗東坂路でのリハーサルは、躍動感に満ちあふれていた。

 22日の京都競馬8Rで開催4日間の騎乗停止処分を受けた武豊に代わり、コンビが決まった三浦が初騎乗。「坂路まで並足で歩かせてもらったのですが、扱いやすくて、すぐにコンタクトが取れましたし、やはりG1を獲りに行くいい馬、という背中。僕を選んでくださったオーナーには、感謝しかないです。しっかりとこの馬の競馬をして勝ちに行けたらと思っています」

 ハードワークは先週までの段階で終えており、感触を確かめる程度の内容(4F54秒9-12秒6)だったが、美浦から駆け付けた鞍上の心を一瞬のうちに期待感で満たす。そんな一挙手一投足だった。

 前半、力みが見られた前走の阪神大賞典3着を精査。長距離仕様に作り込んできた。「前回は馬に負担をかけ過ぎた。持って生まれたスタミナは、優れていますから。馬自身100%の状態で胸を張って臨みます」と宮本師は出来の良さに太鼓判を押した。凱旋門賞・仏G1(10月7日・パリロンシャン)の1次登録を既に完了。秋に海を渡るためにも、まずは淀の2マイルを制圧しておかなければならない。

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