デビュー2年目の武藤、ノボバカラで初のG1挑戦「楽しみ」

 さらなる飛躍を期すデビュー2年目の若手が、早くもG1の大舞台に臨む。ノボバカラとのコンビで高松宮記念に挑む武藤雅騎手(20)=美浦・水野=は、「楽しみですね。G1レースは小さい頃からテレビで見ていたし、緊張もないのでチャンスを生かしたい」と目を輝かせた。順調に勝ち星を積み重ね、今年も既に13勝をマーク。年間50勝の目標に向けて、着実に数字を残している。

 相棒には21日の最終追い切りにも騎乗して、しっかりと感触を確かめた。「モタれるようなところもなく動きは良かったと思います」と手応えは十分。天間師から後方待機策を指示されており、「直線で外に出して、どこまで伸びるか。思い切り乗りたいですね」と波乱演出をもくろむ。

 これまで重賞には3回騎乗したが、弥生賞(アサクサスポット)の9着が最高。グレード制導入以降、G1初騎乗で勝ったのは熊沢重文(88年オークス=コスモドリーム)と江田照男(91年天皇賞・秋=プレクラスニー)の2人だけ。史上3人目の快挙を目指して、関東の期待の若武者が尾張に乗り込む。(デイリースポーツ・北島稔大)

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