上村師“スリープレス級”の名馬追い求める! 角居厩舎で研修開始

 JRAは19日、東京・港区の六本木本部で、2018年新規調教師5人、新規騎手3人の免許交付式を行った。その後の共同会見で、上村洋行調教師(44)=栗東=は、騎手時代からの夢がかなった喜びと現在の心境を語った。

 騎手時代、08年のスプリンターズSをスリープレスナイトに騎乗し、G1初制覇。通算570勝の成績を残してターフを沸かせた上村師も、競馬人生のリスタートには緊張した面持ちだ。

 調教師としての活躍を夢見て、14年に一念発起。栗東の池添兼厩舎で下積みを重ね、この日晴れて免許を交付された。「交付式を経て、調教師(試験)に合格できたんだと、改めて実感した」と素直な気持ちを口にした。

 立場が変わっても、名馬の背の感触を追い求める。「思い出深い馬はサイレンススズカとスリープレスナイトです」。その部門では抜けた能力を見せた馬を知る新人トレーナーは「働きやすい厩舎をつくって、(人馬に)最大限の能力を引き出させてあげたい」と抱負を語った。

 今後は技術調教師として、日本が誇るトップトレーナーの一人、角居師のもとで研修する。今年1月、21年2月をもって厩舎の解散を明かした名門厩舎の技術を習得し、頂点を目指す。

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