1万回騎乗達成・太宰啓介がアスカノロマン復活V導く

 13日の京都11Rで、太宰啓介騎手(38)=栗東・フリー=が史上33人目、現役21人目となるJRA通算1万回騎乗を達成した。

 今年で21年目。記録達成に「騎乗数の割には勝ち鞍が少ないと思いますし、これだけ負けているなかで乗せていただいているのはありがたい」と謙遜するが、確かな仕事ぶりに厩舎の信頼は厚い。1万回という数字こそが信頼の証しだろう。

 ここまでの道程は決して平たんではなかった。父で元調教師の太宰義人氏が07年に61歳の若さで急逝。突如として後ろ盾を失ったが「本田先生をはじめ、助けてくれる人が多かった」と周囲のサポートに感謝する。09年には自己最多となる45勝をマーク。11年福島牝馬Sではフミノイマージンで待望の重賞初制覇を果たし、その後もコンスタントに勝ち星を積み上げている。

 記録を達成し、新たな戦いに挑む今週は、東海Sで一昨年の覇者アスカノロマンと再タッグ。「先週の段階では物足りませんでしたが、あのひと追いで変わってくると思います。中京は相性がいいし、どこからでもレースができる馬。自信を取り戻してくれたら」。目指すは2年ぶりのV。ロマンの復活は太宰の手にかかっている。(デイリースポーツ・松浦孝司)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス