【AJCC】レジェンドセラー父子制覇へ素質開花 父が勝った舞台で重賞V決める
「AJCC・G2」(21日、中山)
勢いに注目だ。1000万下、準オープンを連勝中の4歳馬レジェンドセラーが重賞初制覇に挑む。デビュー前から期待されていた素質馬。クラシック路線には乗れなかったものの、3歳夏を境に成長し、重賞の舞台までたどり着いた。頼れる鞍上・ルメールの導きで持ち味を発揮し、父ルーラーシップとの父子制覇を達成してみせる。
素質馬に開花の兆しだ。明け4歳となったレジェンドセラーが重賞に初挑戦する。
デビュー2戦目で勝ち上がったものの、そこからしばらくは足踏み状態だった。しかし、3歳夏に覚醒。函館で500万条件を卒業すると、2走前に1000万下を勝ち上がり、前走の準オープンで連勝を決めた。木村師は「いい内容で勝ってくれた」と振り返る。
とはいえ、決して完成したわけではない。師も「トップホースと戦えるところまで来たものの、ここでどんなレースをしてくれるか」と慎重に言葉を選ぶ。ただ、力をつけているのは間違いない。「近2走の競馬がそうだったように、ここにきて持っている力を出せるようになった」とうなずく。
何より心強いのはルメールの存在だ。全4勝のうち3勝を挙げた鞍上は「いい馬だよ。前走は2400メートルで(この馬の武器である)スタミナが使えた。エンジンがかかるまで時間が必要だし、早く反応できないので、この距離ならいいペースがほしいね」と話した。条件付きながらも重賞でやれる手応えはつかんでおり、素質の高さも買っている。
12年覇者である父ルーラーシップとの父子制覇が懸かる一戦。その父も古馬になってから急成長を遂げた。伸び盛りの4歳馬が、実績馬を相手にタイトル奪取を狙う。