【JC】キタサンブラック連覇見えた! 本番に力残すソフト仕上げ

 「ジャパンC・G1」(26日、東京)

 昨年の覇者キタサンブラックが22日、栗東CWで最終リハを行った。ソフトな内容に終始したが、仕上がりは順調そのもの。ここできっちりと連覇を果たし、グレード制導入以降、歴代最多タイとなるJRA・G1・7勝目をつかみ取る。一方、美浦では3歳世代の総大将レイデオロが快活な動きを披露。こちらも頂点奪取に向けて好気配だ。なお、枠順は23日に確定。馬券は24日に一部ウインズで前々日発売される。

 連覇へ-。準備は整った。昨年の覇者キタサンブラックは黒岩(レースは武豊)が騎乗して栗東CWでビップレボルシオン(6歳1000万下)を2馬身追走。馬なりで馬体を並べたまま6F84秒9-40秒0-12秒8をマークした。

 本番に力を残すソフトな仕上げ。清水久師は「1週前にしっかりと負荷をかけたので。きょうも指示通り。馬も落ち着いているし、順調。全てにおいて不安はない」とうなずく。引退へのカウントダウンが惜しまれる充実ぶりに「完成度が上がった。昨年以上だと思っている」と胸を張る。

 相棒の調教をスタンドで見届けたのは武豊。「静かな最終追い切り。順調と聞いているので」と笑顔をのぞかせた。例のない道悪で行われた前走の天皇賞・秋は出遅れのアクシデントを跳ね返して快勝。差して勝ったことでレース運びにも幅が出た。「色んな勝ち方をしてくれる。もともと先行しなければならないと思っていなかったから。選択肢を狭くする必要はないかな」と展開不問の器用さを信頼する。

 2000メートルから3200メートルと幅広くこなしたG1・6勝馬。武豊は「どの距離が合うのか分からない。逆にダメな距離が分からない」と無双を思わせる相棒に自信の表情を見せる。勝てば、グレード制導入以降、最多タイとなるJRA・G1・7勝。また、獲得賞金ランキングのトップも視界に捉える。「塗り替えられるものは塗り替えて、北海道へ送ってあげたい」とトレーナーは力を込める。引退まで残り2戦。史上2頭目の連覇へ、名手が導く。

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